復刻木版画 吉田博『冨士拾景 朝日』額装済 トップ

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額装サイズ:520×420×厚28mm 絵サイズ:358×263mm 重さ:約1250g 技法(種別):木版画 紙質:和紙   ●吉田博の作『冨士拾景 朝日』です。龍香堂と親交の有る版画研究室から買い取りました。モダン浮世絵の巨匠「吉田博」の描いた見事な美を手摺木版で忠実に復刻した作品です。 ◎こちらは額に入れた状態なので、すぐに飾ることが出来ます。 ※画像4は版木の一部と裏面の画像です。版画用染料が裏写りしているのは、印刷ではないことの証しです。 【作品解説】冨士拾景「朝日」:大正15年(1926)作。雄大な西洋画の雰囲気を感じる作品である。朝日を浴び、堂々と浮かび上がる遠方の富士。その緩やかな淡い輪郭が東西の隠明も相まって堂々と浮き上がっている。それに対し前景手前の水辺は暗色で現わされ静寂さえ感じられる奥行き深い構図を見事に演出している。江戸時代の浮世絵は同作品を大量に摺り、安価に提供する事で普及したが吉田は写実性に加え希少性を追求した。吉田版画の特徴の一つに特大版の制作が挙げられるが当作は木版画としては70cmを超える大作である故、紙の収縮による色ズレなどにかなり悩まされたという。 ●吉田博(よしだ ひろし):明治・大正・昭和にわたり、洋画家・版画家として日本の自然と詩情を写実的に表現した作風の第一人者。 1876年(明治9年)久留米市に生まれる。当初は洋画家に師事し水彩画で才能を表すも、1920年、新版画の版元渡辺庄三郎と出会い、版画家の道を歩み始める。後に版画スタジオを創設し、独自の木版画制作を開始。過去三度にわたる渡米と欧州歴訪を経て、その絶景を洋画の技法に取り入れた独自の版画の作風は、日本のみならず、欧州、東南アジアなどの世界を雄大にリアルに詩情豊かに表現した。生涯にわたり自然風景を描き続けた吉田の作品は、現在も世界的に高評価を得ている。

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